デリバティブ偏愛家の日記

SQ前ってそこまで荒れるのか?検証してみた

今年も最初のメジャーSQが終わった。ニュース等で「SQ前は荒い値動きに注意」といった話を見聞きすることがあるかと思うが、実際どの程度荒れるのか過去データで検証した。

対象データ

  • 銘柄:日経平均先物ラージ
  • 期間:2007年~2017年(若干古いのはご容赦願いたい)
  • データ区間:東京時間のみ(8:45~15:15)→つまり終値は東京引け値

※SQはオプションが絡むので、オプションが過疎っているTOPIXではなく日経とした。

分析としては、データ全体と、全SQ前の水~金曜(SQ当日)、またメジャーSQだけ抽出したものを比較していくことにする。

 

分析結果

当日始値 vs 当日終値

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単純に当日始値と当日終値の変化率の平均値を集計した。若干差異があるように見えるが、縦軸を見ると極端に小さい値。つまりほぼ意味は無い。まあ流石に「SQ前の水曜は下がり易い」みたいな分かり易い話は想定していなかったので、当然の結果である。

 

絶対値(当日始値 vs 当日終値)

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さて、次は当日変化率を絶対値にして、それを平均化してみた。指標としてはボラティリティに近い発想。これもまた微妙な差異。メジャーSQの方が落ち着いているように見えるが…それでもあまりに差異が微細なので意味がない。

 

日中値幅

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日中の(高値ー安値)÷始値を集計した平均値。これもほぼ差が無い。

 

終値変化ボラティリティ

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あまりに何も出てこないので、火曜も足して、(終値ー始値)÷始値の変化率のボラティリティを集計してみた。若干水曜が高い…?

 

SQに向けたIVの推移

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先物だけだと、あまりにつまらない結果ばかりだったので、ATMのIVも集計してみた。データは2014年3月~2018年1月までで、銘柄は全て期先限月。横軸はSQまでの残り日数(営業日ではなく、普通の日数)。残り日数別にIVの平均値を算出。週別に色を分けてみた。

リーマンショック等を含んでいないこの期間は、ほぼ一貫してIVが低下していく局面なのであまり推移に意味があるとは思えないが、それでもSQ週のIVは高いようだ。

実際のボラは、前に見たようにSQ週だろうがそうでなかろうがあまり変化は無いので、むしろこのSQ週のIV上昇は売り目線で見ても良いかもしれない。ただ、SQ自体が月に一回しかないので統計的にまともなデータ数を稼ぐには結構な年月が必要。

 

結論

「SQ前でも実現ボラはほとんど変化が無い」

相場が動いた時に材料が見つからない場合に「SQ前」が原因にされているだけな気がする。SQ前以外で動いているのに材料が見つからない時は大体ヘッジファンドのせい(真偽はともかく)。

株の人は動いた時に「為替が動いたので…」と言うし、為替の人は「株が動いたので…」というから、材料探しはあまり意味が無いような…とりあえず今回はこれで終了。

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