デリバティブ偏愛家の日記

2018/8 第4週 米金利分析

FOMC議事録、ジャクソンホール開催という週。

 

 1.イールドカーブ

縦軸に利回り、横軸が満期までの日数。指定日は前回記事を投稿した時の基準日(8/17)の水準。

いつになく微妙な週ですね…

 

2.中期イールド

主要年限(先物が存在する年限)の中期推移。

 

3.中期スプレッド

主要年限同士の差分(スプレッド)。計算式は5Y-2Y。

2-10のフラットニングは加速。逆に10-30は維持。

 

4.中期バタフライ

バタフライとは、短い年限と長い年限に買い(売り)、その間にある年限を売る(買う)取引手法で、イールドカーブの形状に注目するもの。「2-5-10」の計算式は以下。「2-5-10」が左軸、「5-10-30」が右軸。

5Y×2 – (2Y + 10Y)

上のスプレッドの動きに違いがあるように、バタフライの動きがそこそこ目立ってきた。

 

5.短期イールド変化

100営業日(約5ヶ月)前を基準1として、そこから各主要年限の金利がどう変化したか。

 

6.短期10Y vs 5-10

左軸に10Y金利、右軸が5Y-10Yスプレッド。データは過去100営業日分。

 

7.長期10Y vs USDJPY

過去1,000営業日の10Y金利(左軸)とUSDJPY(右軸)の推移。

 

8.短期10Y vs USDJPY

データは全く上と同じで、期間が100営業日。

新興国が主役で市場が振り回されると、リスクオン・オフでUSDとJPYが一緒に売買されるので、USDJPYの動きが鈍い状態が続く。

 

9.短期為替相関

主要年限それぞれと、USDJPYの相関係数の推移。相関係数は前日比を過去20営業日分使って計算。

相関はかなり低い水準から戻したものの、結局USDJPYが一人で上がって下がった7月序盤が計算期間から外れただけ、という側面もあり、何とも言えない。

 

10.中期インプライドボラティリティ推移

左軸が10Y金利、右軸がその先物オプションのIV。

IV、再度年初来安水準…!

 

11.10Yスワップスプレッド推移

左軸が10Y金利(10Y国債利回り)、右軸が10Yスワップスプレッド(10Yスワップ金利 – 10Y国債利回り)。

 

12.5Y、10Yスワップスプレッド推移

左軸が5Yスワップスプレッド、右軸が10Yスワップスプレッド。

 

総括

エルドアンが散々中銀に圧力をかけているのでは、と批判されている中、トランプまで「何故利上げするのか?」とFRBを牽制する等、最早「中央銀行の独立性?何それ美味しいの?」みたいな状態となっており、中銀総裁がサプライズで市場を動かしていた数年前が懐かしくなる光景。勝手にトランプはIV上昇要因かと思っていたが、別に金利に関してはそうでもないようで、市場参加者も呆れているのかTYのVIXは年初来安水準に落ちている。

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