デリバティブ偏愛家の日記

2018/10 第1週 米金利分析

長期金利が大幅上昇。久々にテンション高くこの記事を書いてる気がする(おい)

 

 1.イールドカーブ

縦軸に利回り、横軸が満期までの日数。指定日は前回記事を投稿した時の基準日(9/28)の水準。

「年初」以外に「指定日」という比較対象を入れた意味がある貴重な光景。綺麗に年限が長くなる程、上昇幅も大きい。

 

2.中期イールド

主要年限(先物が存在する年限)の中期推移。

「10Y、30Y辺りはこの水準が年内の高値なので、ここから上にすんなり行けるか。」と先週書いていたところ。いざブレイクしたら速い。

 

3.中期スプレッド

主要年限同士の差分(スプレッド)。計算式は5Y-2Y。

2-10がこのレベルでスティープニングしたのは今年5月以来。年初に30bp(ベーシスポイント。1bp=0.01%)跳ねているが、直近20bp→35bp付近なので、まだこれでも年初程ではない状況。

 

4.中期バタフライ

バタフライとは、短い年限と長い年限に買い(売り)、その間にある年限を売る(買う)取引手法で、イールドカーブの形状に注目するもの。「2-5-10」の計算式は以下。「2-5-10」が左軸、「5-10-30」が右軸。

5Y×2 – (2Y + 10Y)

カーブ両端が綺麗に動いたケースなので、バタフライにはほとんど変化無し。

 

5.短期イールド変化

100営業日(約5ヶ月)前を基準1として、そこから各主要年限の金利がどう変化したか。

急激に2Yに対して他が追いついた印象。というか他3つの年限のこの団子状態も凄い。

 

6.短期10Y vs 5-10

左軸に10Y金利、右軸が5Y-10Yスプレッド。データは過去100営業日分。

 

7.長期10Y vs USDJPY

過去1,000営業日の10Y金利(左軸)とUSDJPY(右軸)の推移。

USDJPYは金利上昇に合わせて114円台に。

 

8.短期10Y vs USDJPY

データは全く上と同じで、期間が100営業日。

「合わせて」とは言うものの、細かく見ると若干乖離している。

 

9.短期為替相関

主要年限それぞれと、USDJPYの相関係数の推移。相関係数は前日比を過去20営業日分使って計算。

直近の逆行状態を受けて相関は微妙に低下。

 

10.中期インプライドボラティリティ推移

左軸が10Y金利、右軸がその先物オプションのIV。

流石にこの動きではIVも上昇。しかしながら水準としては年前半では平均的なレベルであり、正常化したとも言える。

 

11.10Yスワップスプレッド推移

左軸が10Y金利(10Y国債利回り)、右軸が10Yスワップスプレッド(10Yスワップ金利 – 10Y国債利回り)。

ここに来て金利水準とスワップスプレッドの緩やかな相関関係はやや崩れ気味。

 

12.5Y、10Yスワップスプレッド推移

左軸が5Yスワップスプレッド、右軸が10Yスワップスプレッド。

 

総括

パウエル議長発言と月初の指標ラッシュで大きく動いた週に。

過去17年分(微妙)のチャートだと、リーマン前の高値とQE発動で金利が低下した際の安値の半分くらいまで戻した印象。

ちなみに先週は2Yでバーティカルベア良いかもね、という話をしていたが、今週は長期金利メインの上昇だったので、2Yバーティカルベアが良い感じに利が乗っているかはかなり微妙である…

また、この流れでJGB10Yは0.155%まで上昇したが、BOJは特に動かず。一応0.2%までは許容範囲なのでは?前は0.2%まで許容とした翌日だかに大きく売られたから、指値オペを入れてきただけで、今回はもう暫く経っているので盲目的に日銀様が来ると思って買うのはやや恐ろしい。

Tagged on:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です