デリバティブ偏愛家の日記

2018/11 第4週 米金利分析

米感謝祭で4営業日分のみ。動きもやや鈍い。

 1.イールドカーブ

縦軸に利回り、横軸が満期までの日数。指定日は前回記事を投稿した時の基準日(11/9)の水準。

緩やかな金利低下。

2.中期イールド

主要年限(先物が存在する年限)の中期推移。

一旦レンジに近い状態だが。

3.中期スプレッド

主要年限同士の差分(スプレッド)。計算式は5Y-2Y。

今週も入り乱れるスプレッド推移。2-5はひっそりとフラットニングを続けているが、10-30辺りはスティープニングとなっている。

4.中期バタフライ

バタフライとは、短い年限と長い年限に買い(売り)、その間にある年限を売る(買う)取引手法で、イールドカーブの形状に注目するもの。「2-5-10」の計算式は以下。「2-5-10」が左軸、「5-10-30」が右軸。

5Y×2 – (2Y + 10Y)

5.短期イールド変化

100営業日(約5ヶ月)前を基準1として、そこから各主要年限の金利がどう変化したか。

6.短期10Y vs 5-10

左軸に10Y金利、右軸が5Y-10Yスプレッド。データは過去100営業日分。

7.長期10Y vs USDJPY

過去1,000営業日の10Y金利(左軸)とUSDJPY(右軸)の推移。

8.短期10Y vs USDJPY

データは全く上と同じで、期間が100営業日。

USDJPYは米金利の下落に対してやや粘っている印象。「10Y3.2%+USDJPY114円」は暫く天井になりそう?

9.短期為替相関

主要年限それぞれと、USDJPYの相関係数の推移。相関係数は前日比を過去20営業日分使って計算。

高水準維持。

10.中期インプライドボラティリティ推移

左軸が10Y金利、右軸がその先物オプションのIV(TYVIX)。

リスクオフ→金利低下+IV上昇となるが、直近は金利低下のIV低下。単純にHVの低下に起因するものか。

11.中期為替・金利インプライドボラティリティ比較

左軸がUSDJPYのIV(JYVIX)、右軸が10Y先物オプションのIV(TYVIX)。

USDJPYは再度年内安値水準まで低下。

12.10Yスワップスプレッド推移

左軸が10Y金利(10Y国債利回り)、右軸が10Yスワップスプレッド(10Yスワップ金利 – 10Y国債利回り)。

13.5Y、10Yスワップスプレッド推移

左軸が5Yスワップスプレッド、右軸が10Yスワップスプレッド。

総括

米株は金曜引け値時点でかなり危うい水準にいるが、債券市場は比較的落ち着いている。下図はダウの週足だが、直近75週平均という微妙な移動平均がワークしているが、大してメジャーなMAでもないので、何の確証も無い。

相場の格言で「閑散に売り無し」というが、しっかり感謝祭翌日の閑散日にも売り込まれており、来週月曜以降もしっかりした反発が期待できるかと言われると微妙。

この状況を踏まえると債券市場はやや悠長な印象を受けるので、目線はIVロングかなぁ、という感じ。2-5フラットニングを見るに、短期の中では一応利上げは予想回数も減ったものの備えているようなので、2~5Yではアンワインド終焉を待ちつつ(一旦終わった感はあるが)、買うなら10Y以上の長期債を視野に。

Tagged on:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です