デリバティブ偏愛家の日記

おもむろにマザーズ先物を分析してみる

どうも。最近、夜間のマザーズ先物がどうクオートされているのか興味を持ったので、上場してからそこそこな年月が経った今、どの程度の流動性なのか、ボラはどうなのか、夜間以外にも諸々見ていきたいと思います。

※データは基本的に記載が無ければ2018/11/22引けまでのものを使用しています。

市場規模(約定代金)の推移

左軸にマザーズ先物終値、右軸は約定代金(VWAPではなく、単純に終値×出来高)とその20日移動平均をプロットしました。

2017年夏前くらいまでは結構閑散としていたようですが、今ではMAで見ると日次で40億円程度の約定代金となっているようです(枚数では4,000枚程)。ちなみに同じ直近で日経平均先物(ラージ)は日次1.7兆円なので、比較すると0.2%程度の規模でしかないですが…まあこれでもMMが最低呼値付近のスプレッドでクオートしてくれているので、感謝しましょう。

日中の出来高・ボラティリティ変化

ここでは2018年初からのイントラデイデータを使った分析をやっていきます。

マザーズ先物の時間帯別平均出来高・平均ボラティリティ

上図はマザーズ先物の各時間毎の出来高、ボラティリティ(年率換算)の平均値の推移。きちんとNYオープン辺りでボラも出来高も僅かに上昇していますね。

日経平均先物の時間帯別平均出来高・平均ボラティリティ

こちらは日経ラージ。マザーズ対比で夜間のボラの下がり難さが目立ちます。

先物同士の時間帯別平均出来高比較

両者を比較していきます。上図は各先物の全時間帯の平均値と、各時間の出来高の対数差分をプロットしたもの。0付近というのはその先物の全時間帯の平均値とほぼ同値、という意味で、Mはマザーズ、NKYは日経ラージです。

マザーズの夜間の方が、日経の夜間より如実に出来高が相対的に減るのが分かります。

先物同士の時間帯別平均ボラティリティの比較

同様にボラティリティの推移も比較。マザーズ側が東京時間に高く推移していますが、ロンドン時間辺りはどちらも似たような変化を見せています。ボラは出来高程は下がらない模様。

こちらは各先物をそれぞれの平均との比較をせずに、そのまま比較したものです。面白いのは新興市場先物であるはずのマザーズ先物が、夜間では日経とほとんど同じボラになることですね。

夜間の日経・マザーズ先物の動き

個人的に気になっていたのはここです。

上図ですが、色々ややこしいです。まず、マザーズ、日経それぞれ、各営業日において16:30の夜間寄り付きから5:30の夜間引けまでの推移を変化率に変換します。

で、このまま両者を引き算してしまうと、マザーズの方がボラが平均的に高いので、両者の差分がマザーズの動きに連動してしまいます(生の差分とマザーズの動きの相関係数は0.5程になりました)。ということで以下の計算をします。

  1. マザーズ、日経の夜間ボラの平均値を計算
  2. マザーズボラ÷日経ボラで比率を計算
  3. マザーズの夜間変化率を全て上記比率で割る

これでマザーズのボラが日経に一致するので、差分を計算するとマザーズとの相関係数がほぼ0になりました。上図はそれを踏まえた差分の時間別推移です。

大よそ上下1%程度に収まっており、一応夜間マザーズは日経に連動しているようですね。

おわりに

データは揃っているので、気が向いたら夜間引け→8:45先物寄り付き→9:00現物寄り付きにおける日経、マザーズの比較もしてみたいですね。気が向いたらですが。

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