デリバティブ偏愛家の日記

2018/12 第1週 米金利分析

リスクオフに伴う中期付近の急速な買い戻しで逆イールドが発生。株はそれを材料に更に売り込まれたことで、大きく金利低下。データは米国祝日を挟んだ影響で4日分。

 1.イールドカーブ

縦軸に利回り、横軸が満期までの日数。指定日は前回記事を投稿した時の基準日(11/30)の水準。

ブログで米金利分析を始めてから最もカオスな状態に。

2.中期イールド

主要年限(先物が存在する年限)の中期推移。

5Yの下落が目立つ。

3.中期スプレッド

主要年限同士の差分(スプレッド)。計算式は5Y-2Y。

2-5はマイナス化(逆イールド)。2-10のフラットニングもかなり突っ込み気味なので注目したい。

4.中期バタフライ

バタフライとは、短い年限と長い年限に買い(売り)、その間にある年限を売る(買う)取引手法で、イールドカーブの形状に注目するもの。「2-5-10」の計算式は以下。「2-5-10」が左軸、「5-10-30」が右軸。

5Y×2 – (2Y + 10Y)

5.短期イールド変化

100営業日(約5ヶ月)前を基準1として、そこから各主要年限の金利がどう変化したか。

6.短期10Y vs 5-10

左軸に10Y金利、右軸が5Y-10Yスプレッド。データは過去100営業日分。

7.長期10Y vs USDJPY

過去1,000営業日の10Y金利(左軸)とUSDJPY(右軸)の推移。

8.短期10Y vs USDJPY

データは全く上と同じで、期間が100営業日。

USDJPYが相変わらずしぶとい、というかただただボラが低い。

9.短期為替相関

主要年限それぞれと、USDJPYの相関係数の推移。相関係数は前日比を過去20営業日分使って計算。

相関は一応高水準。

10.中期インプライドボラティリティ推移

左軸が10Y金利、右軸がその先物オプションのIV(TYVIX)。

急速な金利低下でIVも再度上昇。Vol of Volは結構高水準な印象を受ける(計算してないけど)。

11.中期為替・金利インプライドボラティリティ比較

左軸がUSDJPYのIV(JYVIX)、右軸が10Y先物オプションのIV(TYVIX)。

USDJPYと金利でのボラ乖離が大きい印象。ただ、USDJPYは単純にひたすらレンジ相場なのでここからロングショートするか微妙。

12.10Yスワップスプレッド推移

左軸が10Y金利(10Y国債利回り)、右軸が10Yスワップスプレッド(10Yスワップ金利 – 10Y国債利回り)。

金利の動きに対し、スワップスプレッドは動きこそ荒いものの、方向性は見られない。

13.5Y、10Yスワップスプレッド推移

左軸が5Yスワップスプレッド、右軸が10Yスワップスプレッド。

総括

5Yの金利低下が強烈な裏で、2-10のフラットニングも凄い。逆イールドの発生がリセッションを招くかどうかは本質的には分からないが、それを根拠とした株売りが見られるのは事実で、暫くは金利の動向に注意すべき状況が続きそう。

Tagged on:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。