デリバティブ偏愛家の日記

2019/2 第1週 米金利分析

FOMC、NFP、ISMとイベントラッシュとなった。

 1.イールドカーブ

縦軸に利回り、横軸が満期までの日数。指定日は前回記事を投稿した時の基準日(1/25)の水準。

FOMCでFRBがハト派化したことで短期を除いて金利低下。NFPは予想の倍程度に伸びる強い数字だったが、賃金の伸びはイマイチで、結局その後のISMを受けて反発した。

2.中期イールド

主要年限(先物が存在する年限)の中期推移。

3.中期スプレッド

主要年限同士の差分(スプレッド)。計算式は5Y-2Y。

スプレッドは相変わらず膠着状態。

4.中期バタフライ

バタフライとは、短い年限と長い年限に買い(売り)、その間にある年限を売る(買う)取引手法で、イールドカーブの形状に注目するもの。「2-5-10」の計算式は以下。「2-5-10」が左軸、「5-10-30」が右軸。

5Y×2 – (2Y + 10Y)

5.短期イールド変化

100営業日(約5ヶ月)前を基準1として、そこから各主要年限の金利がどう変化したか。

6.短期10Y vs 5-10

左軸に10Y金利、右軸が5Y-10Yスプレッド。データは過去100営業日分。

7.長期10Y vs USDJPY

過去1,000営業日の10Y金利(左軸)とUSDJPY(右軸)の推移。

8.短期10Y vs USDJPY

データは全く上と同じで、期間が100営業日。

USDJPYは金利程FOMCの影響を受けなかった。

9.短期為替相関

主要年限それぞれと、USDJPYの相関係数の推移。相関係数は前日比を過去20営業日分使って計算。

10.中期インプライドボラティリティ推移

左軸が10Y金利、右軸がその先物オプションのIV(TYVIX)。

IVはVIX(株)の低下を受けた形で下落。FRBハト化で確かに暫くどちらかに大きく動くビューは立て難い。

11.中期為替・金利インプライドボラティリティ比較

左軸がUSDJPYのIV(JYVIX)、右軸が10Y先物オプションのIV(TYVIX)。

USDJPYさんのIVは今回も下り最速。

12.10Yスワップスプレッド推移

左軸が10Y金利(10Y国債利回り)、右軸が10Yスワップスプレッド(10Yスワップ金利 – 10Y国債利回り)。

13.5Y、10Yスワップスプレッド推移

左軸が5Yスワップスプレッド、右軸が10Yスワップスプレッド。

総括

CMEのサイトから権利行使価格別のIVを取得できるので、とりあえず一週間分取ってみた。

年限別のカーブの違いを見たいので、下図はATM IVを1として、それに対する比率でプロットしたもの(2/1引け値ベース)。Deltaがちょうど50%にならないので、そこは線形按分。散布図を使ったので、X軸はCall Delta(70% Delta Call=30% Delta Put)だが、データ自体はOTM(なはず)。

2Y債はデータが荒れ気味。昔見た時はザラバでそんなに荒れている印象は無かったので、Deep OTMに関しては流動性の問題かも。それ以外の年限は比較的安定して似た動きをしている。今回はまだデータ数が少ないのでこの程度だが、年限毎の時系列カーブ変化等も分析してみたい。

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