デリバティブ偏愛家の日記

日米欧のボラティリティ・インデックス比較

かのVIXショックから1年が経ちました。インバース型ETFが一日で蒸発する等、なかなかエキサイティングな出来事でしたが…最近の日米欧のボラ指数の推移を簡単に比較してみたいと思います。

前提

比較するのは3つの指数です。

  • VIX:S&P500のボラ指数
  • VSTOXX:EURO STOXX50のボラ指数
  • 日経VI:日経225のボラ指数

微妙に算出方法が異なる、引値の時間が異なる等の問題はあるようですが、とりあえずそのまま行きます(雑)

株価指数自体のパフォーマンス

2012年初からのパフォーマンス比較。ちょうどアベノミクスが含まれる期間なので、日本株が強い印象を受けます。欧州株は微妙ですね。

ボラティリティ指数推移

上は2011年夏からのデータ。

流石に見難いので、2018年以降に絞ったデータ。最近は震源が米国であるケースが多く、指数間の差は小さい傾向。

指数差分推移

VIXとの単純な差分を計算したもの。意外?にも2011年くらいには欧州危機でVIX>日経VIとなる時期もあったようですが、それ以降は日経VIの方が基本的に高水準。VSTOXXに関しては2018年のVIX祭りまでは、ほぼ一貫してVIXを上回る状態だった模様。

2018年以降のデータだけ見ると。VSTOXXとVIXは平均で見ればほぼ同水準で推移しつつも、ショックはVIXから発生するケースが見られます(これは引値の時間の問題もあり、別にこれで単純に時差を狙った取引は出来ませんが)。

ボラティリティ指数とHVの対比

VSTOXXがVIX対比で高い状態が解消されたのは何故なのか…ファンダ的には欧州危機が終焉して、トランプ大統領そのものがリスク(笑)だったり、堅調だった米株の陰りが見えてきたり、VIXショートETFだけが爆死して、VSTOXXショートETFは健在だったり、色々な理由があると思います。

とは言え、ヒストリカル・ボラティリティ(以下HV)が単純に下がっているのであれば納得のいく話なので、ボラ指数÷HV(22営業日分を年365日計算で年換算)を計算し、比較しました。

…クッソ見辛いですね。絞りましょう。

2018年以降のデータです。大きなショックの後は、計算の都合上HVだけは高止まりするので、IV/HVはがくっと下がる傾向にあります。比率に関してはVSTOXXと日経VIが近い動きをしていますね。理由は不明です(おい)。ただ、一つ確かなのは別にVSTOXXがHVに対して妙に低位で推移している訳ではないということで、詰まる所、VIX>VSTOXXという状態は欧州株のボラが単純に米株より低いことに原因があるようです。

おわりに

恒常的なVSTOXX>VIXという構図は崩れたものの、逆に素直に0平均からの乖離でロング・ショートするような戦略とすれば、相変わらず機能しそうです。ただ、やはりショックには弱いので証拠金の管理や、ポジション量の管理(初撃で全弾撃つのではなく、第二、第三くらいまでは余力を残しておく等)は丁寧にやらないといけないだろうなぁという感じはしました。

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